四隅の開きを修理した一例

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 参考例は、ごく一般的に多い隅の開きに対する修理をご紹介しています。『修理が無理なら交換しても良い』とのことで したが、長年親しんできた額縁にも代用がきかない存在価値があるように感じられました。むしろ、マットの染みや作品劣化の対策に課題を感じました。新しい 額縁をおすすめすることは簡単ですが、額は低コスト修理を目指し、作品劣化の進行を抑制するマット仕様の入れ替えを提案。額は、ちきり木片を差し込む固 定様式でしたが、リサイズが僅少で済むVネールの固定加工を選びました。 

このほか、場合によってはフレッチャー4000を用いて強度を高めることもあります。(末尾参照)


 隅の留めが完全にバラけた状態。移動中などで落下したりぶつけてしまう場合に起こります。

 以前、接着剤で補修した跡があり、接着材の凹凸が確認できます。

 対角の隅もゆるんで外れています。ちきり片がきれいに残っていましたので、このまま使います。


 小口を手動式の留め切り機でごく薄くスライスして、以前塗布されていた接着剤の凹凸を削り落とします。その後、調色した顔料を小口の縁に彩色します。

 クランプ締めの準備をしています。専用の糊を塗布した後、あてを設置してしっかり締め付けます。

 糊は相手によって化学糊やニカワを用います。


 Vネール釘の打ち込みイメージです。この機械はエアー圧縮仕様の組機ですが、デリケートで小型の額には、アナログ組機(ペダルの足踏み)でゆっくりと打ち込みます。

 左が裏面にVネールが打ち込まれたもので、右がオモテから見た画像です。

きれいに施工できました。



木釘などによる固定のしかた

コーナー開きを固定する方法に、木釘を用いる場合があります。

ごく一般的にはVネールという組み上げ機専用の金属釘を使用しますが、額縁本体が垂直でなくテーパー(角度)がついている場合は木釘やチキリ施工します。


ガラス仕様や強度が求められる額縁はフレッチャー4000で組み上げ施工します。

細いモールディング(棹縁)にガラスを使用した場合は、接着面積が少なくガラスを保持するのに不安があります。当店では、フレッチャー4000という特殊なほぞ孔加工ができる設備を用いています。打ち込む部材は硬質な樹脂素材で、接続する棹材を強力に保持する理想的な形状です。後日、四隅が開く畏れもなく安心して納品できます。

また重量のある棹縁も同様で、自重で四隅が開くことが懸念され確実な保持力が求められます。ここにもフレッチャー4000を用います。

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